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監修2026年8月 監修
梶 敬太
歯科医師/矯正アドバイザー
医療法人社団 新心会
2011年愛知学院大学歯学部卒業、2012年愛知学院大学附属病院研修修了。2012年より愛知県内の矯正専門歯科医院にて小児矯正・ワイヤー矯正・マウスピース矯正を主任矯正医として担当。2016年〜2025年 医療法人スワン会 矯正指導医。2023年より医療法人社団 新心会 矯正アドバイザー。Tweed Foundation Course 修了。
監修範囲:本記事のうち医学的な記述について監修を受けています。料金・掲載順位等の編集判断は当サイトによるものです。

統括監修
冨田 和志
歯科医師/医療法人社団 新心会 理事長
明海大学歯学部卒業。明海大学病院、優歯科クリニック勤務、北上尾歯科の副院長を経て、2015年に新心会グループ最初のクリニックを開院。
マウスピース矯正を調べていると、「前歯だけなら数ヶ月」「全体をきちんと動かすなら1〜3年」と、サイトごとに治療にかかる期間がバラバラに書かれていて戸惑いますよね。同じマウスピースなのに、なぜこれほど差が出るのか、自分の歯並びはどちらに当てはまるのか——判断材料がないまま数字だけを見ても、カウンセリングで提示される期間を鵜呑みにしてよいのか不安が残ります。
期間の幅が生まれる理由は、動かす歯の量・症例の難易度・1日の装着時間を守れるかの3つにあります。この3点を押さえると、自分の症例が幅のどこに位置しそうか、当たりをつけられるようになります。
さらに見落としがちなのが、歯を動かし終えたあとの保定期間です。リテーナーで歯並びを固定する期間を含めると、治療全体はもっと長く考える必要があります。
この記事では、部分矯正・全体矯正それぞれの期間レンジとその根拠、ブランドのコース制・枚数制で期間の考え方がどう変わるか、保定まで含めた「本当の治療完了までの期間」を整理します。費用の透明性や適応の線引きもあわせて確認していきましょう。

- 前歯中心の部分矯正は数ヶ月、噛み合わせ全体を動かす全体矯正は1〜3年が目安
- 期間の幅は移動量・症例の難易度・1日20〜22時間の装着時間遵守で決まる
- 動的治療のあとに保定期間が別途必要で、治療全体はさらに長くなる
- 適応は歯の移動量が少ない症例に限られ、歯科医師の検査・診断が前提
マウスピース矯正の期間は?部分矯正は数ヶ月・全体矯正は1〜3年が目安
マウスピース矯正の期間は?部分矯正は数ヶ月・全体矯正は1〜3年が目安
結論から言えば、前歯中心の部分矯正は数ヶ月、噛み合わせ全体を動かす全体矯正は1〜3年が目安です。同じマウスピース矯正でも、動かす範囲によって期間の桁が変わります。

主要ブランドの公式表示を見ると、治療期間の下限は約3ヶ月、上限は18ヶ月程度まで幅があります。この幅こそが、症例ごとの違いの表れです。
出典: 各社公式サイト(治療期間の目安)
さらに重要なのは、歯を動かし終えても治療は終わらないという点です。動かした歯並びを安定させる保定期間が別途必要になります。
前歯中心の部分矯正の期間の目安
前歯の軽いすきっ歯やわずかなガタつきなど、移動量の小さい症例は数ヶ月で完了することがあります。マウスピース矯正ローコストのミニプランは約1ヶ月、ライトプランは約2ヶ月を目安としています。
出典: マウスピース矯正ローコスト公式サイト
スマイルモア矯正も主に前歯6本を対象とし、最短3ヶ月(個人差あり)としています。前歯中心であれば、短期間で区切りがつきやすいのが特徴です。
出典: スマイルモア矯正公式サイト
ただし「最短」はあくまで条件がそろった場合の数字です。実際の期間は診断を受けてから確定します。
噛み合わせ全体を動かす全体矯正の期間の目安
奥歯を含めて噛み合わせ全体を動かす場合は、月単位から年単位へと期間が延びます。hanaraviのProプランは8〜18ヶ月、DPEARLのLONGは平均9ヶ月・HYBRIDは平均12ヶ月が目安です。
出典: hanaravi公式サイト
出典: DPEARL公式サイト
インビザラインを扱うレオン矯正では、インビザラインフルで1.5〜3年という案内もあります。動かす歯の本数と移動量が増えるほど、全体矯正は1〜3年のレンジに入っていきます。
出典: レオン矯正公式サイト
自分がどちらに該当するかは、前歯だけの悩みか、噛み合わせ全体の問題かでおおよその見当がつきます。最終的な判断は歯科医師の診断によります。
動的治療+保定期間=本当の治療完了までの期間
ここまでの月数は、歯を動かしている「動的治療期間」の目安です。治療の完了は、動かし終えた歯並びを固定する保定期間まで含めて考える必要があります。
保定を省くと、歯は元の位置へ戻ろうとします。せっかく動かした歯並びを安定させるために、リテーナー(保定装置)を一定期間使うのが一般的です。
つまり「部分矯正=数ヶ月」「全体矯正=1〜3年」という数字に、保定期間を上乗せしたものが本当の治療完了までの期間になります。この前提を押さえておきましょう。
なぜ期間に幅が出る?移動量・症例の難易度・装着時間で決まる
なぜ期間に幅が出る?移動量・症例の難易度・装着時間で決まる
「数ヶ月」から「3年」まで、なぜこれほど期間に差が出るのでしょうか。理由は大きく、歯の移動量・症例の難易度・装着時間の遵守度の3つに整理できます。
この3点を自分に当てはめると、提示された期間が妥当かどうかの見当がつきます。順に見ていきましょう。

歯の移動量が大きいほど長くなる
マウスピース矯正は、1枚のマウスピースで歯を少しずつ動かし、段階的に交換して目標の歯並びへ近づけます。動かす距離が長いほど、必要な枚数と時間が増えます。
前歯をわずかに整えるだけなら少ない枚数で済みますが、歯列全体を大きく動かすには多くの枚数が必要です。これが「部分矯正は短く、全体矯正は長い」という差の土台になっています。
症例の難易度(軽度・中度・重度)による差
同じ全体矯正でも、歯並びの乱れの程度によって期間は変わります。多くのブランドが、難易度に応じたプランを段階的に用意しています。
| 難易度の目安 | プラン例 | 期間の目安 |
|---|---|---|
| 軽度(前歯中心) | マウスピース矯正ローコスト ミニ/ライト | 約1〜2ヶ月 |
| 中度 | hanaravi Basic〜Medium | 5〜10ヶ月 |
| 重度・複雑 | hanaravi Pro/DPEARL HYBRID | 8〜18ヶ月前後 |
Zenyumもクリア(軽中度)で約4ヶ月、クリア・プラス(重度)で約10ヶ月と、症例の重さで期間を分けています。軽度か重度かで、同じブランド内でも倍以上の差が出ることがわかります。
出典: Zenyum公式サイト
注意
ただし、重度と判断された場合はマウスピース矯正の適応外になることもあります。
難易度は期間だけでなく、そもそも使える方法かにも関わる点に注意が必要です。
出典: マウスピース型矯正装置による治療に関する見解(ポジションステートメント 第二版)
1日20〜22時間の装着時間を守れるかで変わる
マウスピース矯正は取り外せるのが利点ですが、裏を返せば装着時間が本人次第ということです。多くのブランドが1日20時間以上の装着を前提に治療計画を組みます。
Oh my teethは再矯正の無償対応の条件として「1日20時間以上の装着」を挙げています。装着時間が足りないと、計画どおりに歯が動かず期間が延びる要因になります。
出典: Oh my teeth公式サイト
食事と歯磨き以外はほぼ装着している——それが守れるかどうかが、提示された期間を実現できるかの分かれ目です。装着時間は、自分でコントロールできる数少ない要素でもあります。
スマイルモア矯正
総額187,000円(税込)〜|最短3ヶ月
自分の歯並びは適応?マウスピース矯正で対応できる症例・できない症例
自分の歯並びは適応?マウスピース矯正で対応できる症例・できない症例
期間を知る前に確認しておきたいのが、そもそも自分の歯並びがマウスピース矯正に向いているかです。適応は歯の移動量が少ない症例に限られます。
出典: マウスピース型矯正装置による治療に関する見解(ポジションステートメント 第二版)
日本矯正歯科学会のポジションステートメント(2022年7月15日)は、マウスピース型矯正装置の適応を歯の移動量の少ない症例に限られると示し、小児や骨格性の問題がある症例には適さないとしています。この線引きを前提に検討しましょう。
出典: マウスピース型矯正装置による治療に関する見解(ポジションステートメント 第二版)

マウスピース矯正が向いている歯並び
軽度〜中度の乱れは、多くのブランドが対応対象としています。叢生(ガタガタ)・出っ歯・すきっ歯・受け口・開咬・中心のズレ・過蓋咬合などが代表的です。
特に前歯中心の軽い乱れは、短期間のプランで区切りがつきやすい領域です。マウスピース矯正ローコストは軽度〜重度まで対応をうたいつつ、拡大床は使用しないと明記しています。
出典: マウスピース矯正ローコスト公式サイト
自分の悩みが前歯のわずかなズレに近いほど、マウスピース矯正の得意な範囲に入ります。
ワイヤー矯正や外科が必要になるケース
一方で、マウスピース矯正だけでは対応が難しい症例もあります。重度の不正咬合や顎の骨格そのものに問題がある場合は適応外になりやすい領域です。
出典: マウスピース型矯正装置による治療に関する見解(ポジションステートメント 第二版)
湘南美容クリニックは適応外の例として、重度の不正咬合・顎の骨格の問題・歯周病・インプラントが多い場合・永久歯が未完成な子どもや埋伏歯を挙げています。hanaraviも外科手術が必要な症例は対応不可としています。
出典: 湘南美容クリニック公式サイト
出典: hanaravi公式サイト
こうしたケースでは、ワイヤー矯正や外科的な処置が選択肢になります。自己判断で適応と決めつけず、診断を受けることが大切です。
歯科医師の検査・診断を受ける仕組みが前提
学会が問題視しているのは、歯科医師の診察を省いて装置だけを配送する形態です。本記事で扱うブランドは、いずれも初回に歯科医師の検査・診断を受ける仕組みを備えています。
出典: マウスピース型矯正装置による治療に関する見解(ポジションステートメント 第二版)
適応の判断は、口腔内のスキャンやレントゲンなどの精密検査を経て歯科医師が行います。期間や費用の見積もりも、この診断があって初めて確定します。
まずは検査・診断を受け、自分の症例が適応かどうかを確かめるのが出発点です。
スマイルモア矯正が気になる方は、公式サイトで詳細を確認しましょう。
ブランドのコース制・枚数制で期間の考え方はどう変わる?
ブランドのコース制・枚数制で期間の考え方はどう変わる?
ブランド比較を進めると、「◯ヶ月コース」と「◯枚セット」という異なる見せ方に気づく方が多いはずです。期間の考え方は、この料金設計によって変わります。
固定された期間で区切るタイプと、使う枚数で区切るタイプ。それぞれの特徴と、超過したときの扱いを押さえておきましょう。

期間固定型コースの期間の見方
期間固定型は、プラン名が治療期間の目安とひもづいているタイプです。DPEARLのSHORT(平均3ヶ月)・STANDARD(平均6ヶ月)・LONG(平均9ヶ月)が代表例です。
出典: DPEARL公式サイト
この場合、プランを選んだ時点でおおよその治療期間が見えます。自分の症例がどのプランに該当するかは、診断で判断されます。
枚数制(上限枚数型)コースの期間の見方
枚数制は、使えるマウスピースの枚数に上限があるタイプです。Zenyumのクリアは最大15枚、クリア・プラスは最大25枚と、プランごとに枚数の上限が決まっています。
出典: Zenyum公式サイト
枚数制では、1枚あたりの装着期間と総枚数から治療期間が決まります。Zenyumのクリア・プラス+はセット数無制限とされ、複雑な症例に対応する設計です。
出典: Zenyum公式サイト
自分の移動量が上限枚数内に収まるかが、枚数制を選ぶうえでの要点になります。
想定枚数・想定期間を超えたときの追加費用と追加期間
気になるのは、想定した枚数や期間を超えたときの扱いです。ここはブランドによって対応が分かれるため、契約前の確認が欠かせません。
POINT
Zenyumは追加治療時の追加マウスピース料金は無料と案内しています。
マウスピース矯正ローコストは「あんしん補償制度」として、治療計画どおりに進まなかった場合にシミュレーションとマウスピース製作を無料で1回提供するとしています。ただしライト・スタンダード・プロの各プランのみで、歯科医師の判断が条件です。
出典: マウスピース矯正ローコスト公式サイト
Oh my teethはBasic・Pro・インビザラインで治療終了後の再矯正1回を条件付きで無償としています(1日20時間以上の装着が条件、Liteは対象外)。
出典: Oh my teeth公式サイト
出典: Zenyum公式サイト
補償の有無・回数・条件はブランドごとに異なります。「足りなくなったらどうなるか」を契約前に必ず確認しておきましょう。
「最短◯ヶ月〜」表示を鵜呑みにしないための注意点
広告でよく見る「最短◯ヶ月〜」は、条件がそろった場合の下限値です。自分のケースにそのまま当てはまるとは限りません。
スマイルモア矯正の「最短3ヶ月」にも、個人差ありと明記されています。最短表示は参考にしつつ、診断で提示される期間を基準に判断するとよいでしょう。
出典: スマイルモア矯正公式サイト
ワイヤー矯正と期間はどう違う?見た目・痛み・通院頻度もあわせて比較
ワイヤー矯正と期間はどう違う?見た目・痛み・通院頻度もあわせて比較
治療法を選ぶうえで、ワイヤー矯正との違いも気になるところです。期間を軸に、通院頻度や見た目の違いもあわせて整理します。
治療期間・通院頻度の違い
マウスピース矯正は、ブランドによって通院回数を抑えられるのが特徴です。hanaraviは2週間ごとに経過写真を確認して通院回数を削減し、Oh my teethは矯正開始後の通院は原則不要(初回診断と前後の処置は来院)としています。
出典: hanaravi公式サイト
出典: Oh my teeth公式サイト
| 項目 | マウスピース矯正 | ワイヤー矯正(一般的な目安) |
|---|---|---|
| 部分矯正の期間 | 数ヶ月〜 | 数ヶ月〜 |
| 全体矯正の期間 | 1〜3年程度 | 1〜3年程度 |
| 通院頻度 | ブランドにより通院削減・原則不要の設計あり | おおむね月1回程度の調整 |
| 保定期間 | 別途必要 | 別途必要 |
湘南美容クリニックは、開始直後は1ヶ月に1回、それ以降は2〜3ヶ月に1回程度の通院を目安としています。通院のしやすさは、装着時間や交換スケジュールを守るうえでも影響します。
出典: 湘南美容クリニック公式サイト
見た目・痛み・取り外しやすさの違い
マウスピース矯正は透明な装置で目立ちにくく、食事や歯磨きのときに取り外せます。この取り外しやすさが、清掃性や生活のしやすさにつながります。
一方で、取り外せるからこそ装着時間が本人管理になります。装着をさぼると期間が延びる点は、ワイヤー矯正との大きな違いです。
注意
なお、矯正では歯の移動に伴う痛みや、治療後の後戻りが起こりうる点はどちらの方法にも共通します。
治療後の後戻りと保定期間(リテーナー)を忘れずに
治療後の後戻りと保定期間(リテーナー)を忘れずに
歯が動き終わっても、治療はまだ完了ではありません。動かした歯並びを安定させる保定期間が待っています。
動的治療期間の数字だけで検討していた方は、ここを見落としがちです。保定まで含めて治療全体をイメージしておきましょう。

保定期間の目安と通院の流れ
保定は、リテーナー(保定装置)を装着して歯並びを固定する期間です。歯が元の位置へ戻ろうとする力に対抗し、新しい位置を定着させます。
この間も、定着の状態を確認するための通院が必要になることがあります。動的治療が終わったからといって、すぐに通院が終わるわけではありません。
保定を怠ると後戻りで再治療になるリスク
保定を軽視すると、歯並びが後戻りする可能性があります。せっかく動かした歯が元に近づけば、再び矯正が必要になりかねません。
注意
再治療となれば、追加の期間と費用がかかります。
動的治療を終えた後こそ、リテーナーをきちんと使い続けることが大切です。
リテーナー代・再製作費が別途かかるケース
リテーナーの扱いはブランドで異なります。hanaraviやDPEARLはリテーナー代を0円と案内する一方、別途費用がかかるブランドもあります。
出典: hanaravi公式サイト
出典: DPEARL公式サイト
マウスピース矯正ローコストは、ミニプランを除くプランでリテーナー1セットが無料ですが、再製作は上下セット22,000円・片顎11,000円(税込)です。紛失や破損で作り直すと費用が発生する点に注意しましょう。
出典: マウスピース矯正ローコスト公式サイト
「総額に保定装置代が含まれるか」「再製作はいくらか」を事前に確認しておくと、後からの想定外を防げます。
治療期間を長引かせないために今日からできること
治療期間を長引かせないために今日からできること
期間を計画どおりに進めるカギは、本人の管理にあります。今日から意識できる具体策を整理します。

装着時間を守るための管理のコツ(チェックリスト)
最も効くのは、1日20〜22時間の装着を守ることです。外したまま忘れる時間を減らすだけで、計画どおりに進みやすくなります。
- 食事と歯磨き以外は常に装着する習慣をつける
- 外した時間をメモやアプリで記録し、装着時間を可視化する
- 外したマウスピースは専用ケースに入れ、紛失を防ぐ
- 外出時は交換用・予備を携帯する
- ブランドのアプリや通院での進捗チェックを活用する
Zenyumは専用アプリで装着状況と進捗を管理する仕組みを備えています。こうした管理ツールを使うと、装着時間の抜けに気づきやすくなるでしょう。
出典: Zenyum公式サイト
交換タイミングと通院・メンテナンスを守る
マウスピースの交換スケジュールと通院の予定は、計画どおりに守りましょう。交換が遅れれば、その分だけ治療全体が後ろへずれていきます。
マウスピース矯正ローコストはLINEで日常管理し、定期的な通院で対面チェックを行う仕組みです。日常管理と対面チェックの両方を活用すると、ズレに早く気づけます。
出典: マウスピース矯正ローコスト公式サイト
引っ越し・転勤で通院が途切れたときの延長リスク
引っ越しや転勤で通院が途切れると、治療期間が延びる現実的なリスクがあります。対面での処置や確認が必要な場面で、通院の空白は進行の遅れにつながります。
通院の継続が難しくなりそうな場合は、早めに医院へ相談しておきましょう。転居先での対応可否や、オンラインでの経過確認の可否を確認しておくと安心です。
総額に含まれない費用と医療費控除も期間とあわせて確認
総額に含まれない費用と医療費控除も期間とあわせて確認
期間が延びれば、追加のマウスピースやリテーナーで費用も変わります。費用はブランド表示の総額だけで判断せず、追加でかかるものまで含めて確認しましょう。
注意
なお、マウスピース矯正は原則として自由診療(保険適用外)であり、費用は医院により異なります。
この前提を踏まえて読み進めてください。
出典: 矯正歯科治療が保険診療の適用になる場合とは
精密検査料・リテーナー代・追加アライナー代の扱い
ブランド表示の総額に、すべての費用が含まれるとは限りません。DPEARLは初診料3,300円(税込)が別途必要で、Zenyumは精密検査費用として22,000円(税込)が案内されています。
出典: DPEARL公式サイト
出典: Zenyum公式サイト
| ブランド | 総額に含まれない費用の例 |
|---|---|
| DPEARL | 初診料 3,300円(税込) |
| Zenyum | 精密検査費用 22,000円(税込) |
| マウスピース矯正ローコスト | リテーナー再製作 上下22,000円/片顎11,000円(税込) |
マウスピース矯正ローコストの新宿・池袋の専門クリニックは、プラン料金に3Dシミュレーション作成代・保定装置代・スキャン費用・アタッチメント・IPR等の処置料を含み追加料金なしと案内しています。含まれる範囲はブランド・医院で異なるため、見積もりで内訳を確認しましょう。
出典: マウスピース矯正ローコスト公式サイト
分割払い(デンタルローン)の実際
多くのブランドが分割払いに対応しています。ウィ・スマイル矯正は月額3,000円〜、Oh my teethはデンタルローン2〜120回、hanaraviは月々3,600円〜(年利2.5%・91回の場合)といった案内があります。
出典: ウィ・スマイル矯正公式サイト
出典: Oh my teeth公式サイト
出典: hanaravi公式サイト
注意
ただし、月額だけで判断するのは禁物です。
分割手数料や金利により、総支払額は表示総額を上回ります。回数と総支払額を必ず併記で確認しましょう。
出典: 主要ブランドの分割払いの月額例
矯正が医療費控除の対象になるケース・ならないケース
矯正費用は、医療費控除の対象になる場合とならない場合があります。国税庁のNo.1128では、不正咬合などで必要と認められる矯正は対象、容ぼうを美化する目的は対象外とされています。
出典: No.1128 医療費控除の対象となる歯の治療費の具体例
つまり、噛み合わせの改善など機能上の必要性が認められるかが分かれ目です。見た目を整えることだけが目的の場合は、対象外と判断されることがあります。
出典: No.1128 医療費控除の対象となる歯の治療費の具体例
対象になるかどうかの最終判断は、税務署や税理士に確認してください。本記事では税額の試算や還付額の断定は行いません。
マウスピース矯正を始めたい人へ|相談先の探し方
マウスピース矯正を始めたい人へ
最後に、相談先の探し方を整理します。なお、ここで触れる掲載順は当サイトの紹介順であり、優劣を評価したものではありません。
本記事は特定のクリニックが運営するものではなく、独立した立場で各院の情報を整理・比較しています。来院型(取扱医院で対面診療)とオンライン管理型(初回来院後は写真・アプリで経過確認)は、優劣ではなく生活スタイルで選ぶものです。ただしオンライン管理型であっても初回の歯科医師による検査・診断は必須であり、診察なしでアライナーのみが届く形態は学会が問題として指摘しています。
インビザラインなど装置メーカーを扱う医院の探し方

| 提供形態 | メーカー(取扱医院で提供) |
| 矯正費用(総額) | 取扱医院により異なる |
| 料金の内訳 | 全国一律価格なし(取扱医院により異なる) |
| 通院・経過確認 | 取扱歯科医院で検査・診断・定期診察 |
| 対応症例 | 部分矯正から全顎・複雑症例まで(適応は医院の診断による) |
| 実績 | 世界2000万人以上が治療(公式サイト・2026-08-13確認) |
- 部分矯正から全顎・抜歯を伴う症例まで対応できる適応範囲の広さ
- 世界2000万人以上が治療を受けた実績(公式サイト・2026-08-13確認)
- 取扱歯科医院で検査・診断・定期診察を受けながら進められる
マウスピース矯正の検索起点になりやすいのが、装置メーカーの名前です。代表的なメーカーごとに、作っている会社・対応症例・実績・探し方を整理します。
インビザラインは、米国アライン・テクノロジー社が手がけるマウスピース型矯正装置です。部分矯正から全顎・複雑症例まで幅広く対応し(適応は医院の診断による)、公式では世界で2,000万人以上の治療実績を公表しています。取扱歯科医院で検査・診断・定期診察を受けて進めます。
出典: インビザライン公式サイト
クリアコレクトは、歯科材料大手ストローマン社グループが提供する装置です。複数のパッケージがあり、適応は医院の診断によります。こちらも取扱歯科医院が治療を管理します。
アソアライナーは、アソインターナショナルが製造する国産の装置です。前歯部分の歯列改善や矯正後の後戻りに特化し、公式は国内15,000件・世界65カ国に流通と公表しています。取扱歯科医院で診療を受けます。
出典: アソアライナー公式サイト
同じ装置でも、取扱医院によって費用も担当医の実績も変わります。医院ごとの総額と症例数を確認し、日本矯正歯科学会のサイト(https://www.jos.gr.jp/)で認定医・専門医を検索して選ぶとよいでしょう。
ブランドごとの期間・費用を比べたいときは
全国一律の価格設計で選びたい方は、ブランド型のマウスピース矯正が比較しやすい選択肢です。期間・費用・対応症例をプランごとに公表しているブランドが多く、見積もりの前に目安をつけられます。
ブランドごとの期間や費用を横並びで比べたいときは、各社のプラン内容と総額の内訳を照らし合わせましょう。気になるブランドを数社に絞り、無料診断や無料カウンセリングで具体的な期間と総額を確認するのがおすすめです。
その際、矯正には歯の移動に伴う痛みや治療後の後戻りの可能性があること、症例によっては適応外となること、IPR(歯の切削)やアタッチメントの装着を伴う場合があることなど、主なリスク・副作用もあわせて歯科医師に確認しておきましょう。効果や期間には個人差があり、最終的な適否は検査・診断によって判断されます。
スマイルモア矯正|最短3ヶ月(個人差あり)

| 提供形態 | ブランド(全国の提携歯科医院で診療) |
| 矯正費用(総額) | 187,000円〜429,000円(税込) |
| 料金の内訳 | 軽度 18.7万円/中度 33万円/重度 42.9万円(いずれも税込) |
| 治療期間の目安 | 最短3ヶ月(個人差あり) |
| 対応症例 | 主に前歯6本が対象(下の歯も矯正可能) |
| 実績 | 予約者数10,000人以上 |
| 初回カウンセリング | 0円 |
| 分割払い | デンタルローン(軽度 月々約3,000円〜/中度 約4,400円〜/重度 約5,700円〜) |
- 初回カウンセリングが0円で、軽度なら総額18.7万円(税込)から始められる
- 最短3ヶ月で治療が終わるプランがある
- 主に前歯6本が対象のため、奥歯を含む全体矯正には向かない
提携院は214院。対応エリアは全国29都道府県。
費用は187,000円から429,000円です。治療期間の目安は最短3ヶ月(個人差あり)です。
出典: スマイルモア矯正 公式サイト
Zenyum|ゼニュムクリア 約4ヶ月/クリア・プラス 約7ヶ月/クリア・プラス+ 約10ヶ

| 提供形態 | ブランド |
| 矯正費用(総額) | 300,000円〜630,000円(税込) |
| 料金の内訳 | ゼニュムクリア30万円/クリア・プラス54.5万円/クリア・プラス+63万円。別途、精密検査費2.2〜3.3万円をクリニックへ支払う |
| 治療期間の目安 | クリア約4ヶ月/プラス約7ヶ月/プラス+約10ヶ月 |
| 通院・経過確認 | 提携院で検査、アプリで経過確認(アライナー交換は10日ごと) |
| 対応症例 | すきっ歯・叢生・クロスバイト・出っ歯・オープンバイトなど(上位プランほど対応範囲が広い) |
| 分割払い | 最大84回払い(月5,400円〜) |
- ゼニュムクリア30万円(税込)から、症例に応じてプラス・プラス+の3プラン
- 提携院で精密検査を受け、専用アプリで装着状況と進捗を管理できる
- 総額とは別に精密検査費2.2〜3.3万円をクリニックへ支払う
提携院は25院。対応エリアは全国。
費用は300,000円から630,000円です。治療期間の目安はゼニュムクリア 約4ヶ月/クリア・プラス 約7ヶ月/クリア・プラス+ 約10ヶ月です。
治療中の管理は提携院で精密検査、専用アプリで装着状況と進捗を管理です。
出典: Zenyum 公式サイト
ウィ・スマイル矯正|3〜11ヶ月(平均動的期間・個人差あり)

| 提供形態 | ブランド(全国100院以上の提携歯科医院で診療) |
| 矯正費用(総額) | 231,000円〜880,000円(税込) |
| 料金の内訳 | 8回23.1万円/12回35.2万円/18回51.7万円/24回66万円/30回88万円(1回コース1,650円のお試しあり) |
| 治療期間の目安 | 3〜11ヶ月(平均動的期間・個人差あり) |
| 通院・経過確認 | 提携歯科医院で対面診療 |
| 対応症例 | 叢生・出っ歯・受け口・口元突出など。部分矯正から全体矯正まで対応 |
| 初診料・調整料 | いずれも0円(調整料は治療費に含む) |
| 分割払い | 8回・12回コース 月額3,000円〜/18回 4,310円〜/24回 5,500円〜(分割手数料は別途) |
- 初診料0円・調整料0円で、表示されたコース料金以外の追加費用が発生しにくい
- 部分矯正から全体矯正まで回数コースで選べ、1回コース1,650円から試せる
- 提携院ごとに担当する歯科医師が変わるため、通う医院は事前に確認したい
提携院は105院。対応エリアは全国23都道府県。
費用は231,000円から880,000円です。治療期間の目安は3〜11ヶ月(平均動的期間・個人差あり)です。
出典: ウィ・スマイル矯正 公式サイト
キレイライン矯正|約2〜12ヶ月(症例による)

| 提供形態 | ブランド |
| 矯正費用(総額) | 99,000円〜539,000円(税込) |
| 料金の内訳 | 20枚9.9万円/52枚24.2万円/160枚42.9万円/枚数無制限53.9万円(参考価格・クリニックにより異なる) |
| 治療期間の目安 | 約2〜12ヶ月(症例による) |
| 通院・経過確認 | 提携クリニックで対面診療 |
| 対応症例 | すきっ歯・出っ歯・ガタガタな歯など(症状が強い場合は適応外の注記あり) |
- 20枚9.9万円から始められ、矯正の初期費用を抑えやすい
- 提携クリニックで歯科医師の対面診療を受けられる
- 枚数無制限プランは53.9万円。症例により総額が変わる点は要確認
提携院は150院。対応エリアは全国39都道府県。
費用は99,000円から539,000円です。治療期間の目安は約2〜12ヶ月(症例による)です。
治療中の管理は提携クリニックで対面診療です。
出典: キレイライン矯正 公式サイト
湘南美容クリニック|クリアコレクトMINI・インビザラインGO 約4〜6ヶ月/インビザライン

| 提供形態 | 美容クリニック(全国のSBC歯科・矯正歯科で提供) |
| 矯正費用(総額) | 303,000円〜528,000円(税込) |
| 料金の内訳 | クリアコレクトMINI 30.3万円/インビザラインGO 35.55万円/インビザラインモデレート 52.8万円(いずれも通常価格) |
| 治療期間の目安 | クリアコレクトMINI・インビザラインGO 約4〜6ヶ月/インビザラインモデレート 約8〜10ヶ月 |
| 通院・経過確認 | 開始直後は1ヶ月に1回、それ以降は2〜3ヶ月に1回程度 |
| 取扱装置 | クリアコレクト/インビザライン |
| 分割払い | クリアコレクトMINIは初回5,417円・月々3,200円〜 |
| キャンペーン | モニター価格あり(MINI 28.8万円/GO 33.55万円/モデレート 49.8万円) |
- 全国展開のSBCグループで、マウスピース矯正を30.3万円(税込)から受けられる
- クリアコレクトとインビザラインの2種類を症例に応じて選べる
- モニター価格が用意されている一方、取扱プランは院ごとに異なる
提携院は10院。対応エリアは東京3。
費用は303,000円から528,000円です。治療期間の目安はクリアコレクトMINI・インビザラインGO 約4〜6ヶ月/インビザラインモデレート 約8〜10ヶ月です。
治療中の管理は開始直後は1ヶ月に1回、それ以降は2〜3ヶ月に1回程度の通院です。
出典: 湘南美容クリニック 公式サイト
よくある質問(Q&A)
Q部分矯正と全体矯正、自分はどちらになりますか?
前歯のわずかなズレが悩みなら部分矯正、奥歯を含む噛み合わせ全体が気になるなら全体矯正に近いと考えられます。
ただし、見た目の印象と実際の移動量は一致しないことがあります。最終的には歯科医師の精密検査で判断されます。
Q枚数が足りず歯が動ききらない場合、期間はどれくらい延びますか?
延びる期間は症例や残りの移動量によって変わるため、一律には言えません。追加のマウスピースを製作する分、数週間〜数ヶ月単位で延びることがあります。
マウスピース矯正ローコストやOh my teethのように、条件付きで追加製作や再矯正を無償とするブランドもあります。補償の条件を契約前に確認しておきましょう。
出典: マウスピース矯正ローコスト公式サイト
出典: Oh my teeth公式サイト
Qマウスピース矯正に保険は使えますか?
マウスピース矯正は原則として自由診療であり、保険適用外です。費用は医院によって異なります。
出典: 矯正歯科治療が保険診療の適用になる場合とは
なお、不正咬合などで必要と認められる矯正は医療費控除の対象になる場合があります。詳しくは税務署や税理士に確認してください。
出典: No.1128 医療費控除の対象となる歯の治療費の具体例
Q治療途中で解約すると残りの期間分は返金されますか?
返金の扱いはブランド・医院の契約内容によって異なります。DPEARLはシミュレーション通りに歯が動かないと判断された場合に、契約内容に基づき返金対応すると案内しています。
出典: DPEARL公式サイト
途中解約の条件や返金規定は、契約前に必ず書面で確認しておきましょう。認識の食い違いを防ぐためにも、内訳を明確にしておくことが大切です。
Q海外出張や長期の通院中断で期間はどうなりますか?
対面での処置や確認が必要な場面で通院が途切れると、その分だけ治療期間が延びる可能性があります。
長期の中断が見込まれる場合は、事前に医院へ相談しておきましょう。オンラインでの経過確認や、中断中のマウスピースの扱いについて確認しておくと安心です。
まとめ
マウスピース矯正の期間は、前歯中心の部分矯正なら数ヶ月、噛み合わせ全体を動かす全体矯正なら1〜3年が目安です。この幅は、歯の移動量・症例の難易度・1日20〜22時間の装着時間を守れるかの3つで決まります。
見落としてはいけないのが保定期間です。歯を動かし終えた後にリテーナーで固定する期間を含めると、治療全体はさらに長く考える必要があります。
ブランドには期間固定型と枚数制があり、想定を超えたときの追加費用・補償の条件は契約前の確認が欠かせません。費用も、精密検査料やリテーナー代など総額に含まれない項目まで見積もりで確かめましょう。
そして何より、適応は歯の移動量が少ない症例に限られ、歯科医師の検査・診断が前提です。まずは診断を受け、自分の症例に合った期間と総額を確認することから始めてください。
出典: マウスピース型矯正装置による治療に関する見解(ポジションステートメント 第二版)
この記事の出典
※本記事に記載の料金は2026年10月10日時点のものです(特記なき限り税込)。最新の料金・条件は各クリニック公式サイトをご確認ください。

